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広義な意味で言えば「エクスペリエンス・デザイン」と同義。
「使いやすい」だとか「ユーザビリティーの向上」だとか「アクセシビリティ」等、UIについて叫ばれがちですが、これからのデザインはそうではなく(それも重要ですが)、「経験をデザインすること」が一番重要だという話。

「ユーザビリティが高い」といえば、とても良いプロダクト、サービスに捉えられがちですが「そもそもそれ、必要なのか?」ということを考えるべきだということなんですね。いかに使いやすく、ストレスなく利用できるモノであっても、生活において使う必要がなければ意味が無い。使いやすいか否かというのは、まずそれそのものが達成するべきタスクが、我々消費者にとって必要か否かという議論が成されてこそ、意味を持ちます。つまり、その商品は消費者に何を与えるのか=どんな経験を与えるのか=ユーザエクスペリエンス

例えば、シャンプーの容器を「生活消耗品だから」という理由で、捨てるときに邪魔にならないように容器を縮められたり、重ねられたりするようにデザインする。
これは「捨てやすくするため」のユーザビリティ・デザイン

そもそも「詰め替え用パッケージにしてしまえば容器は捨てる必要ないじゃん」というのが、
ユーザエクスペリエンス・デザイン
で、しょうか。

ユーザ(消費者)は「捨てること」を求めているのではなくて「ゴミを減らすこと・かさばらせないこと」を求めている。その経験をつくることが大事ということですね。(詰め替え用が登場したのは、もっと色んな背景があると思いますが)

ユーザに与える経験をデザインする=エクスペリエンス・デザイン
でしょうか。ペルソナ/シナリオ法やコンテキスチュアル・インクワイアリー、プロトコル分析等、HCDプロセスには多様な方法、技術がありますが、全てはこの「ユーザの経験を創る」ために行っている、ということをクリエイターは忘れてはならないと思います。

WEBサイトが「問題解決ツール」と呼ばれ「いかにして満足体験を与えるか」「どのようにユーザが抱える問題(要求)を解決するか」ということと同じですね。

ただ、これは、目に見えるプロダクト(商品)だけの話ではないですね。
接客サービスもそうだし、ビジネス上の報告書、企画書、メール一つとっても常に意識すべきことで、ともすればプライベートでの人間関係でも意識して損は無いことのように感じます。
2007.12.22 Sat l 情報デザイン l コメント (0) トラックバック (0) l top