朝日、読売、日経新聞三社による共同サイトが公開したようです。

あらたにす
http://allatanys.jp/index.html

3社まったくの平等なのですね。
比較できるのはいいです。
こういうことは3社とも購買して手元で見るしかできないし、面白いですね。

これによる提供元新聞会社のメリットって何でしょうか。
比較できることはユーザのメリットであって、当然このサイトは
そのユーザに向けて作られているのでしょうけど、
ユーザの満足体験が提供元に還元されないと意味が無い。

このように、ユーザにニーズに応えるサイトを3社にしか出来ない形で提供することで、
ユーザはそこに集まる。そこから、自社サイトへの流入を期待している、ということですよね。

ということは3社共同のランディングページということでしょうか。
面白い試みですね。
2008.01.31 Thu l WEB関連 l COM(0) TB(0) l top ▲
三菱総研


昨日、大手町駅近くの三菱総研にて、ペルソナデザインドットコム主催の
「お客様価値向上のためのペルソナセミナー」に参加してきました。

ペルソナセミナー資料


パワーポイントの画面資料は全て1/6レイアウトで出力されたものがあったので良かったのですが、タイムスケジュールは画面に表示するのみでした。出来ればそれも欲しかったな・・・。

セミナー講師は、あのフォレスターリサーチ社のジョナサン・ブラウンさん、
大伸社の白根さん、三菱総研の佐々木さん、ミツエーリンクスの岡田さん。
おお、名前や社名等、そうそうたる顔ぶれですね。
ざっと下記に感想を。(講師は敬称略です)


■「ペルソナの進化」海外企業のベストプラクティス
(フォレスターリサーチ:ジョナサン ブラウン)

とにもかくにも、ペルソナの活用法やプロセスについてはこれまでいくらか耳にすることができていましたが、ペルソナそのものの作り方、その重要性についてここまで詳しく聞けたのは初めてで、目からウロコという状態でした。しかし、何事もキチンとやろうとすればそれなりに費用が発生するわけで、日本企業にすぐにそのレベルになるのは難しいだろうなと感じました。
まず、「ペルソナは使えるんだ」という絶対的な思想、文化を根付かせることから、
始まるのかなと思います。


■ペルソナによる社内コミュニケーションの革新
(三菱総合研究所:佐々木 康浩)

ペルソナの活用法に重きを置いたお話。
やはり、それぞれが持つ「イメージ」でしかないユーザよりも、互いの認識を統一しやすいペルソナは「合意形成」において物凄い力を発揮するんだろうと思います。
「こういう人・・・」じゃなくて「この人!」という違いでしょうか。
動画にて、実際にワークショップ形式で導入した企業の生の声を聞ける部分があり、
面白かったです。


■ペルソナのWebにおける活用法
(ミツエーリンクス:岡田 貴彦)

ペルソナを、具体的にWebサイトに活かすには?というお話。
自分もWeb業界にいたからか、この講演が一番すんなりと頭に入りました。
「ビジネスとして成果の出るWebサイトを」というコアコンピタンスを掲げている、僕の居た某制作会社でも、ユーザ中心思想や、効果測定、修正と検証のサイクルはありましたが、そこにペルソナを活かすという部分で、やはり「合意形成」や「プロジェクトメンバ間のコミュニケーション」という部分で最も力を発揮しているように見受けました。前職の会社は、その部分を「我々はWEBのプロであるから、ユーザのことは知っている」というスタンスでしたので。それでも、成果をキッチリと出していましたが・・・。

※余談ですが、いつもブログを拝見させていただいている
 DESIGN IT! w/LOVEのhirokiさんにも初めてお目にかかれました!

■ペルソナによるユーザ中心のイノベーション
(大伸社:白根 英昭)

こちらもペルソナの活用法なのですが、上記二つの講演とはちょっと毛色が違い、
「ペルソナを使うことによって、より顧客のニーズに沿ったものができる」という切り口でした。
最も興味深いのは、「ユーザが認識していないニーズすら、ペルソナは拾い上げることができる」ということでした。ユーザが問題と認識していない部分の改善すら、可能ということです。うーん、これぞ究極のクリエイティブ、でしょうか。


どのお話も大変勉強になりました。
WEB業界の人間って、全てとはいいませんが、中々こういう場に参加しません。
参加する人もいますが、多くの人間は参加できない。
忙しすぎて、間に合わないのです(笑)
昨日参加していた方々も、失礼ながらキョロキョロと見回してみましたが、
あんまりWEB屋っぽい人はいなかったような・・・・。(WEB屋っぽいってどんな人だw)

今後も積極的に参加したいと思います。
2008.01.29 Tue l 情報デザイン l COM(0) TB(0) l top ▲
R25のサイトがリニューアルしたとのこと。
これが、面白い。

R25トップページ


以前まではランキンレビューしか見れなかったものが、今回のリニューアルによりR25本誌に掲載されたほぼ全ての記事がWeb上で読めるようになった。これはありがたい。ただ、「紙に載せていた情報をWebでも配信」というのは、当たり前というかWebのスタンダード。Webと紙媒体というのは、似ている部分もたくさんありますが、持っている能力は全然違う。WebにはWebの利点があるわけで、それを使わなければWebにする意味なんかないと思います。

よく、商品パンフレットや会社概要を紙媒体のデータからそのままPDFや「電子ブック」なって言って掲載しているサイトを見ますが、あれは本当に意味がないと思います。紙媒体というのは「人間が手にとっている状態で読みやすい」というコンセプトの元につくられているのであって、実際には触れることのできないWebでそれをやっても、使いづらいだけです。

■R25サイトの面白いところ
視覚的に立体感があって、キャッチーデザインや仕掛けがある、というのも面白いとは思いますが、それより何より、MY R25くん
MYR25


自分が以前に読んだ記事を記憶していてくれて、いつでもそれを読み返せる。
と、いう機能はうれしい機能ですが、それをキャラクタ化したこと。
自分が読んだ記事の種類によって、MY R25くんが成長(変化)する。
また、「これぞ!」と思った記事は画鋲のようなアイコンをクリックすると10個まで保存してくれる。
「利便性」と「愛着」を見事に融合させたなぁと思いました。
自分の興味や趣向性、価値観が自分だけのキャラクターに反映される。
心理テストや占い等、「自分のことを知りたがる」というユーザにはちょっと面白い仕掛け。
これぞWeb2.0でしょうか。

これの何よりの利点は、Webだからこそわかる「ユーザの思考」。
「面白いと思ったのをクリックしてください」なんて、アンケートではきっとユーザは協力してくれない。メリットがないもの。それをMY R25クンや「保存版にしたい記事」という風にユーザ目線で、ユーザにわかる言葉でアプローチすることによって、ユーザにストレスなく運営側のマーケティングに活かされている。これは、ユーザの動向をアクセス解析で得ることができるWebだからこそ可能になるマーケティング。紙媒体ではできない。うまいなぁ。

■残念なこと
端的に言うと「Web2.0が活かしきれていないところ」。

・Cookieを使っているから、一つのPCでしか反映されない
例えば、漫画喫茶や職場で見たときと、自宅で見たときでは、別々のユーザとして管理されてしまう。せっかくのWebサービスなのに、残念。これこそが、ユーザデータを「Webのあちら側に置ける」素晴らしさだと思うのですが。でも、これを解決するには現状はIDとPASSでユーザ管理をするしかないわけで、たかがニュースサイトにこれは面倒な気もする・・・。

・RSS配信が無い
ランキンレビューにはあるのかな?
せっかく情報配信型のサイトなんだから、RSSは必須だと思うんだけどなぁ。
自分の好きなカテゴリだけを登録、とか出来たら良いと思うんですが。
いや、できるべき。

・TB(トラックバック)がない
TBでもコメントでもリンクでもいいんですが。
その記事に対して他の人はどう思っているのか。
それによって、また知識が深まったりと、ユーザごとの情報の関連付けやブラッシュアップこそ、Web2.0の強みだと思います。梅田望夫さん的に言うと「群集の叡知」ですね。


でも、これからまた、バージョンアップするんでしょう。
楽しみです。
2008.01.25 Fri l 情報デザイン l COM(0) TB(0) l top ▲
今日は、神奈川県内の某市役所の方がいらっしゃいました。
要件はインターンシップのご依頼。

再来年度(平成21年度)に市のWebサイトをリニューアルするとのことで、
本校と何かしら共同でできないかという提案でした。
リニューアル前に来年度丸々1年間の準備・調査期間を取っているとのことでしたので、情報デザイン、HCDプロセスを研究題材としている本校はその調査にご協力させていただくことで、話が落ち着きました。

と、それはまあ良いのですが、気になったのが先方の一言。
「再来年度、リニューアルする際にはCMSの導入を考えている」
これが、ちょっと危険じゃないかなぁと思うのです。

【外注A氏とCMS活用Bさんのちがい】
http://www.i-tasu.co.jp/blog/2007/11/b.php

わかりやすくて、CMS導入の入り口としては良いなぁと思います。
ただしCMSといえば、上記URLのように
「HTMLの知識がなくても更新できる」
「情報発信の速度が格段に上がる」
「更新の手間が激減し、費用対効果向上」

ということが、世間一般には言われています。
が、これが一番危険だと僕は思います。
CMSはコンテンツ管理の概念、考え方です。
更新楽チンツールというのは側面に過ぎないはずです。

ユーザにどんな満足体験を与えるものなのか、
いつ、誰が、どのように情報を入力するのか。
しっかりとした情報設計、ビジネス戦略、それらを基にした運用設計をしなければ失敗すると思います。

 ※長いので続きは読みたい人だけということで・・・
2008.01.23 Wed l WEB関連 l COM(0) TB(0) l top ▲
今日はアシスタントで入っている授業でNE比による分析。
前回の授業で(といっても昨年末ですが・・・)プロトコル分析を行うための
「記録」を行い、本日が「分析」の日ということ。
これによって出てきた問題点を改善すれば、より良いインターフェースが
出来上がるのでは?という仮説です。

NEとはNovice(初心者)Expert(熟達者)の頭文字をとったもの。
すなわちNE比とは初心者と熟達者の比率、ということですね。
熟達者とは、そのシステムを熟知しているもの=開発者となります。

具体的には、プロトコル分析の各操作ステップにおいて、そのステップ達成にかかった時間を比較対象とする。その時間を熟達者を「1」とした時に、「初心者」がいくつなのか(何倍なのか)を比較するものです。これによって、開発者の思い描く「こう動いて欲しいな」というモデルと、実際にユーザがそのインターフェースを目の前にして起こす行動のモデルとのギャップを知ることができます。

  NE比=初心者/熟達者

「いかにユーザが画面の前で起こす行動の通りに設計するか」が情報デザインの目的ですから、結論から言えばこのギャップを埋めることこそが、直接的な「ユーザ中心設計」になるのかと思います。

ここで大事なことは「実時間の長さ(もしくはNE差)」ではないということです。
A.熟達者が5秒でできるものを、初心者は25秒かかったとします。
この場合、実時間差は「20秒」ですね。
B.熟達者が2秒でできたものを、初心者は16秒かかったとします。
この場合、実時間差は「14秒」です。

一見、前者の方が大きな問題がありそうですが、これはあくまで「実際の時間差」なので、必ずしも欠陥に直結しません。なぜなら、その操作ステップそのものが時間を要するものかもしれないので、ということだそうです。確かに、アンケートで「はい」「いいえ」を選ぶのと、予約フォームに情報を入力するものではかかる時間が違います。かかる時間が長ければ、当然初心者と熟達者の「実時間差」は広がる一方でしょう。そのものの分母が大きいのですから。

となると、大事なことは「比率」なんですね。
比率で言えば、上記A.はNE比=5、B.はNE比=8です。
Aは5倍ですが、Bはなんと初心者は熟達者の8倍かかっているんですね
「比率」をもとに分析をすれば、「本来そこまで時間がかかるはずの無い所で迷っている」=「インターフェースの問題」という結論が出てきます。それを改善すれば、良いインターフェースができる。おお、それは確かに良いものができそうだ。

しかし、ことWEBサイトについて言えば、ハード上の問題という制限はそんなに大きくないものだと思います。結局、情報を与えるツールですから。機器の性質上「どうしてもそこのボタンは移動できない」ということは、ほぼ無いに等しいんじゃないでしょうか?

ということは、プロトコル分析で出た結果の中で「初心者も熟達者も時間がかかった所」も、ある程度、検証し修正をする範囲内になるのかなぁという気もします。そこが改善できれば、劇的に操作性が向上するのは間違いないですし。ただ、だからこそ難しい課題ではありますが。

「ここ、両者とも時間かかってるなぁ。なんで?」
という意識そのものは、クリエイターは常に持ち続けなければいけない、と思いますね。
2008.01.21 Mon l 未分類 l COM(0) TB(0) l top ▲
職場柄、最近横浜市営地下鉄に乗ることが増えました。

地下鉄電光掲示

動きながら撮ったのでボケボケですが・・・。

この電光掲示なんですが、基本的には「次は○○駅」と表示されます。
まあ、どの電車もそういうものですが。
でも、運営側からのお知らせや、ニュースをご大層に流してくれます。
すると、その間は駅名の表示は当然見れません。

これが、困る。
自分が今どこにいるのかわからない。
じーっと電光掲示の表示が切り替わるのを待つか、次の駅手前で「次は〜○○駅〜」とアナウンスされるまで待たなければなりません。「一瞬ぐらい掲示が変わるまで待てば良い」と言われてしまいそうですが、問題は「一瞬待たなくてはならない」ということではなくて「いつでも自分の居場所がわかる状態ではない」=「何度も居場所を確認しなければならない」ということです。

これがまた地下鉄というのが厄介。
路上を走る電車なら外の景色を見ればある程度判断することは可能ですが、地下鉄というのは基本的に景色が変わらないので、窓の外の情報を見ても意味がありません。そんな中で本でも読もうものなら、読書に夢中になって乗り過ごしていないかいつもそわそわしてしまいます。駅から駅の大体の移動時間を覚えておけばよいのですが、それは手間ですからねぇ。

そこへくると、山手線の社内液晶モニタはいいなと思います。
山手線モニタ


左が広告で、右が路線案内。
いつでも今の居場所と、各駅までの所要時間がわかります。
広告も宣伝調べのものではなく、クイズやニュースだったりと、
乗客が暇をつぶせるようなコンテンツになってます。

ユーザがどういう状態で、電車に乗るのか。
どんなことを気にして乗車しているのか。
そういうことを考えれば、自ずとわかると思うんですけどね。

せめて、お知らせやニュースなんて放送で流して、
電光掲示は常に次の駅を表示して欲しいです・・・・。
2008.01.18 Fri l 情報デザイン l COM(0) TB(0) l top ▲
学生と話をしていると、よく出てくるフレーズがあります。

「やろうと思ったけど、○○が休みでできなかった」
「協力者の予定が合わなくて出来ませんでした」


「何のために、誰のために動いているのか」
が、欠如しているなぁ、なんて思います。
Webディレクタ時代にもそういう人いましたけどね。
あーだからできなかった、こーだからできなかった。
あれだからこう対処した、でもだめだった。
こうだからこれからBの対処をしていこうと思う。

そんなこと、聞いてないんだよなぁ、と思いますね。
特に新人デザイナに多かったり。

学生の発言もそうですが、プロセスの話ばかりをして結果の話をしない。
もしくは、プロセスと結果を同等の話としてしまう。
だから、プロセスがよければ結果は見ない、というような。
プロセスを無視してはいけませんが、プロセスというのは結果が伴って初めて意味を成すもの。

「Aという良い結果が出た」
「その結果を出すためには、aというプロセスを我々は踏んだ」

または
「Bという悪い結果が出た」
「bというプロセスを踏んだわけだが、その○○に問題があったように思う」
「次回はその問題点を改善するためにbbというプロセスに変更する予定」


全て、起点となるのは結果だと思います。
結果や改善案を出さない、もしくは出せない状況で「あれをした、これをした」なんていうのは、誰も求めていない雑談だと思います。もっと汚い表現をすれば「言い訳」になりますが。

既にスケジュール的に間に合わなくなっている時点で「デザイン修正今から頑張ります」「これから素材集めをして対処します」と言ったって、全く意味が無いわけで、そして「デザインが出来上がるようにあれもした、これもした」というのも意味が無い。

「あれもした、これもした」というのは、まだ巻き返しが可能な段階で上の者に伝えることであり、それは「報告」ではなくて「相談」なんですよね。だから、「あれもした、これもした、でもダメでした!!」なんていうことは、まだバッドエンドが確定する前に言わなければ意味が無いと思います。スケジュールの期限、巻き返し不可能な段階で「あれもしました、これもしました」なんて言われても、そんなことこっちは聞いてないよっていう話で。

単純に言えば「報連相」。
適確な言葉で言えば「段取り力」。

学生を叱咤しながら、自分にも言い聞かせている次第でございます。
2008.01.16 Wed l 教育 l COM(0) TB(0) l top ▲
DESIGN IT! w/LOVEのhirokiさん「語彙が少ないと仕事の能率もわるい?」というエントリを以前に読みました。

■理解と語彙とクリエイティブ
なるほど、言われてみればそうかもなぁ、なんて思ったものです。
確かに「理解している」ということの深度は「語彙の広さ」である程度把握できるし、人にものを教える、伝える時に語彙の広さは直接的に影響してきます。ゆえに「伝えるのが上手な人は、しっかりとそのものを理解している証拠」ということになります。
すると、クリエイティブな作業や、作業の効率化ということを考える場合(作業の効率化というのも広い意味でいえばクリエイティブですが)、目に見えない、はっきりとしていない新しいものに、適切なボキャブラリを与えるという作業がうまければうまいほど、クオリティがあがるというのも頷けます。


■意外に近くにいた教材
なるほど〜ふむふむ〜そうか〜という風に納得していたのですが、
ふと自分の身近な題材?にうってつけの教材がいることに気づきました。

サッカーです。
オシム監督。ああ、言われてみれば、この人は物凄く語彙が広く、愛される部分の一つじゃないかと。今頃になって気づきました。「ウィットに富んだ言葉」なんてよく取り上げられますが、この人の発言はとても斬新で、適確に物事を指し、しかし同時に与えられた側に考えさせる行為、いや、その意義を与えてくれる。

彼の指導を受けた選手は押しなべて同じような感想を抱きます。
「ともかく、考えさせられる」
「わかりやすいんだけど、同時にサッカー真髄、走ることの意義を考えるようになった」
「いつ何時でも、自分でやるんだ、同時に考えるんだということを忘れない」
彼の語彙の広さ、そして適確さのなせる業ですね。
なぜ、彼がそれが成しえるのかというと、きっと誰よりもサッカーのこと、監督業のことを熟知しているからでしょう。より深く「理解」しているから、選手に「教える」だけじゃなく、経験として「伝える」ことができる。

そう考えてみると、世界的な名将というのはいつも僕らに、刺激的でクリエイティブな言葉を発していたと思います。ベンゲルしかり、ヒディングしかり、モウリーニョしかり。古くは、クライフとか。「ボールは汗をかかない」とか「1−0で勝つぐらいなら4−5で負ける試合をしろ」なんて、ほんとに斬新ですよね。

■逆を考えてみる
うーん。
確かに、前任者ジーコの語彙ってお世辞にも広いとは感じませんでしたね。
トルシエも、ジーコに比べれば新しい発想だった気もしますが、ただエキセントリックだっただけという気もします。たとえばジーコは、選手時代には素晴らしい言葉をたくさん残していたりもします。ということは、実績もそれを指し示していますが、彼はサッカー選手としては「素晴らしい理解度」を維持していたということなんでしょうか。

教育という立場に携わっている自分は、モノづくりという意味では「プレイヤー」ではなく、学生を指導して経験をつくる「プロデューサー」に近い。サッカー監督というのも、充分お手本になるんだと、思います。
2008.01.15 Tue l 教育 l COM(0) TB(0) l top ▲
昨日、多摩美の吉橋先生が携わっておられる情報デザインコースの学内制作展に行ってきました。

多摩美自体に初めて行ったのですが、ともかく建物の綺麗さに圧巻・・・。
情報デザイン棟の中もとても綺麗でした。
なんというか、インターフェースにたとえるとMacというかAppleっぽいというか。

全体としての感想ですが、ともかく多様。
質が高い低い以前に「情報デザイン」という枠だけでこれだけの学生が集められると、やれることも自ずと増えてくる。当然、アプローチできる分野の幅も広がる。相互の知識・技術共有によってまた新たな試みにも挑めるし、単純にうらやましいなぁと思いました。

学生も一緒に行ったのですが、興味津々。
ブログやWEBサイトもそうですが、ある一つのテーマに沿って一定以上の数を揃えるということは「人様に見せる」という行為において絶対的に必要なことですね。
また、自分の現在位置を知るという意味で、同じ年の頃の学生が作った作品を見るというのは、とても有意義なんですね。こういうことは常に意識しなくては。

=以下、目に留まった作品=
■ケータイで動く(ケータイに住む?)キャラクタのデザイン
ケータイに住むキャラクタデザイン

吉橋先生のゼミ生の作品で、NECとの産学共同研究だそうです。
GPSやモーションセンサー等の各種ユーザデータを利用して、ケータイの中でキャラクターがアクションを起こしてくれるというもの。展示時点では実装したものではなく、シミュレーションとしてFlashが動くアニメーションに限ったものでした。キャラクタにもそれぞれ個性付けがされていて、世話焼きの「おかん」やグルメやファッション情報を提供してくれる「あねご」等、個性がしっかりしていました。

凄く面白くて、発展性のある題材だと思いました。
実装するのであれば、「愛着」という部分に重点おいて制作されているようでしたが、実用性という部分を加味すると、もっとよくなると思いました。たとえば「あねご」の場合なら、あらかじめ登録しておいた好みのグルメについて、17時以降になると「今日はここの火鍋がオススメ!」とか「この近くなら・・・・このスイーツのお店がありえないぐらいおいしい!」とか。「おかん」は世話をやいてくれる変わりに、勝手に待受け画像を大好きな韓流スターのものに変えてしまう、とのことでしたがそれも「今日はこんなの探してきたわ!どう?」という提案スタイルのものだったら、ウケるんじゃないかなぁ、とかですね。
RSSリーダーでの情報収集に似ているかもしれません。それを、ユーザが意識的に選んで登録するのがRSSですが、好みの料理やファッションをキャラクタを通して感覚的に選らんで行くことで、自分好みの情報を自分が求めるタイミングで、キャラクターが提案してくれるとか。

そして、利用頻度、種別によってキャラクタが変化・成長したら、面白いかも。
いま、R25のサイトがそういうサービスを行なってますね。

■多摩美でダイエット?
多摩美ダイエット

本校の学生に一番ウケていた?作品。
日々、芸術活動・勉学に勤しむ多摩美の学生が、いかにその中で無駄なくダイエットをするかというもの。その方法のレクチャービデオとマップでした。おフザケモード満載でしたが、「多摩美大生」×「ダイエットをしたい!」という、絞り込んだユーザとニーズに対して、それにこたえるものを創ったという意味では、秀逸な作品だと思います。これを一般的なユーザに対して、効果が出るものを創れたら売れるかも?

■DSで読書
DSで読書

DSの2画面レイアウトを利用して、読書のインターフェースデバイスに利用してしまおうというもの。
既にありますね。DS図書館とか。面白いのは、ユーザ認証による保存や、ドッグイヤー、ネットとの即座の連動により、調べたい単語をドラッグ・・・というよりもっと簡単な「指でなぞって」、すぐさま調べられるといった「使い勝手の研究」。ネットと連動ということが本当に実現すれば、amazonで書籍を待つ必要も、持つ必要もないんですよね。要するにipod!の書籍版ですね。

・・・・・。
これ、実現したらぜひ欲しい・・・。
2008.01.12 Sat l 情報デザイン l COM(0) TB(0) l top ▲
今、インターンシップとしてWEBサイトリニューアルの案件を二つ抱えているのですが、中々進まない。プロジェクトが破綻するほどのものではありませんが。

この3ヶ月で、WEBサイト制作のプロジェクトにおける大事なことを伝えてきました。
ある程度は伝わっているし、彼らも頭では理解しているのですが、それが行動に落ちてこない。
具体的に言うと「ユーザ目線の意識がない」「相手の立場に立って行動ができない」「先を見据えて行動ができない」

何度も叩いて、何度も何度も伝えてきているので、最も重要なことは頭ではわかってくれているのですが、行動に落とすのはやっぱり難しい。それでも、僕が受け持った頃に比べれば格段に思考力はついたと思うのですが(証明するものはまだないけど)、まだまだまだ。メール一つ、報告一つ、資料一つとっても、どうしても「作業」に夢中になってしまい、相手に何を伝えたいのか、という一番大事なことが抜けていたりする。

ある程度プレッシャーもかけているし、お客様の前に出てプレゼンをし、交渉も行わせているので、その手のプレッシャーはあるのですが、決定的に「危機感」が足りないと思います。たぶん、それは僕のやり方の問題。こちらでコントロールをするのは当然なのですが、コントロールし過ぎなのかなと。だから、資料作りやプレゼン、メール、報告、議事録等の有用性、必要性が行動に落ちてこない。

議事録、MTGアジェンダ、ユーザシナリオ、戦略策定書、ディレクトリマップ、クライアントへの報告と催促、まだまだありますが全てプロジェクトを円滑に進めるためにとても重要なもの。そのクオリティが低いのは、つまるところそのものの重要性を理解していないということ。なぜ理解していないのか?。必要性を実感できていないから。

以前、もう何年も前ですが何故か僕は母校の中学に呼ばれて中学2年生とその親御様に「社会に出て感じたこと」を講演したことがあります。恩師がいて、その先生が親御さんたちに「卒業生の話が聞きたい」と求められたから、だそうなのですが。その時に言ったことの一つ。

「お子さんに失敗する権利を与えてください」
「水に塩を大量に入れたら、しょっぱくて飲めません。でも、それをやる前から『良くないからやめなさい』と伝えるだけでは、子供は本当の意味で『塩を大量に入れることの恐ろしさ』を理解できません。お母様は塩が致死量にならない程度にコントロールして、敢えて失敗させてください。フォローをするならば、その後にペットボトル一杯にお水を用意してあげることを考えてください」
「そうしないと、子供はわかりませんから」


僕の今のスタンスにはこれが足りないんだと思います。
僕自身が発した言葉であり、ある程度失敗するように仕向けてはいたのですが、まだまだそれが足りなかったということでしょうか。

というわけで、年末からちょっと放任しました。
やるべきことはあるわけで、ある程度指示は出しましたが、そこでやらなきゃ知らんと。
当然、スケジュールはひっ迫しますね。
でも、そうしないとわからない。
今やっと気づいているようです。
「もっと早く動けばよかった」「あの資料もこの資料ももっとちゃんと作っておけばよかった」

「あの時、ああしておけばよかった!」
僕には、学生にそんな体験をさせるエクスペリエンス・デザインができていなかったようです。

どうしても「プロジェクトをしっかりとまわすこと」に頭がいっちゃうんだよなぁ。
それはWEBディレクタの仕事ですね。
2008.01.08 Tue l 教育 l COM(0) TB(0) l top ▲
一月前?ぐらいからベータ版として試用はされていましたが、とうとう有無を言わさぬ本公開になりましたね。

評判はまちまちというか、思ったとおりというか。
僕のようなWEBを仕事にしていた(一応今もWEBを仕事にしているのか?)ような人間と、そうでない一般のユーザではまた評価が違って面白いのですが。

■ブラウザの振り分け
まず、これは本当に大問題だと思うのですが、どうやらブラウザのUAによって振り分けをしているらしい。で、古いバージョンのブラウザや、ユーザ側でUAを設定している場合、物凄く簡単に言うと「その他」という分類にされ、リニューアルデザインの恩恵が全く受けられないデザインが表示されるとのこと(視覚では未確認なので・・・)。思い切ったなぁ。

■サイズ
横幅1028で制作していますね。
これも思い切ったなという感じです。
1028でつくるということは、ユーザのPCの解像度を1280と想定しているということですよね。1280の画面で左側にお気に入りを表示すると、ちょうどいい画面サイズになるというか。しかし、まだまだ解像度1028のノートPCを使っているユーザって結構いると思うのですが、大丈夫なのでしょうか。実際、僕の実家は1028だし。mixiも1028でサイトをつくっていますが2カラムに変更することもできるので、低い解像度のPCにも一応対応はしています。

■つまるところ・・・
Yahooは「最も多いユーザを中心に設計し、他を切り捨て」にきましたね。
だから、思い切ったデザイン、なのですが。
日本でも圧倒的トップのPVを誇るポータルサイトが、最大数(特にこれはネットのライトユーザでしょうね)に焦点を宛て、マイノリティを切り捨てるというのは、いかがなもんか。ちょっと僕にも答えが出ません。

■単純なUI(ユーザ・インターフェース)として
解像度も、ブラウザも完備された状態での判断を下すならば、少なくとも僕は旧デザインより圧倒的に使いやすいです。CNETのアイトラッキング調査でもわかるとおり、単純な「ユーザの導線」という意味ではちゃんと研究してつくられていると思います。
旧デザインに比べ、情報がキッチリとわけられているし、Yahooのユーザが好むものをしっかりと全面に出している。ま、ぶっちゃければニュースなんですが。でも、これまでのカテゴリや日々の情報ツールとして使っていたものも、しっかり左側に整理されている。
特にこの「テレビ」とか「路線」とか、ユーザが頻繁に、しかもダイレクトにその情報を探している場合、位置を定め、整列させるというのは情報デザインでいう「学習」させることにおいて大変重要だと思います。旧デザインは、縦横に表のように並んでいて、あれは本当に探しづらかった・・・。縦を探しながら、横も探す。残念ながら、人間の視覚はそのようにできていないと思います。

結局、左側が「目的のはっきりしているユーザ向け」
中央は「ふらっと来たユーザ向け」
右側は「個人ツールを使いに来たユーザ向け」
なんですよね。だからわかりやすい。

でもまあ、これって、結局他のポータルサイトと似たものになったっていうことなんですけどね(笑)それぐらい、旧態依然としていて使いづらかったということなんですが。ユーザビリティーだけ考えたら、僕は全然MSNの方が使いやすかったですから。

■違和感
そりゃ、違和感はありますよ。
WEBのライトユーザはこぞって「使いづらい」といいます。
そんなの当たり前ですよ。だって、デザインが変わっているんだから(笑)
安直に「前の方が良かった」という人は、そらただの感覚論。
「○○が○○でわかりやすかったから旧デザインの方がいい」と理路整然といえれば感覚論ではないと思いますが。いろんなブログを回ってみましたが「違和感ありまくり」「使いづらい」しか書いてないですからね。リニューアルするにしても、ある程度の操作性の統一は「人間の互換性」という意味で必要なのだけれど、そういうことも無視して言ってちゃ始まらない。
新しい携帯買ったら、同じメーカでもそれなりに使いづらいでしょ?(笑)
ある程度慣れが必要だし、Yahooはこれまで何年もリニューアルしてこなかったのだから、その分違和感が出るのは当たり前。大事なのは、慣れるまでの時間と、慣れた後の満足度でしょう。

そう考えると、僕はmixiのリニューアルはあまり歓迎できませんでしたが、今回のYahooのリニューアルはmixiに比べればだいぶ受け入れられますね。

■考えなければならないのはここから
正直、Yahooのリニューアルがよいか悪いかではないのですね。本当は。
それより、日本のPVトップを誇るサイトがリニューアルした、という事実の方を問題視するべきなのです。どうせ、リンク切れとか劣悪なサービスで無い限りは、ユーザはこのまま使い続けるでしょう。すると、どうせ慣れるんですよ。ということは、ユーザの暗黙知としてYahooの操作性が刷り込まれる。これを無視してWEBデザインをしてはいけないのです。Yahooと同じように使えるほうが、多くのユーザは使いやすいのだから。

大事なことは、Yahooの良し悪しではない。
Yahooから来るユーザが決める良し悪しを知ることなのです。
2008.01.07 Mon l 未分類 l COM(0) TB(0) l top ▲
あけましておめでとうございます。
11月より公開したばかりのこのブログですが、今後とも宜しくお願いいたします。

情報デザインを勉強中の僕が、出会ったスキル、知識について自らの考察とともに記載していきたいと思います。当然、そもそもがWEB業界にいた人間なので、WEBの話も中心材料として扱って日々駄文を垂れ流していきたいと思います。

宜しくお願いいたします。m(_ _)m
2008.01.04 Fri l 未分類 l COM(0) TB(0) l top ▲