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僕は、上記ブログの愛読者だったりします。
いや、本当にもう、働くということに対してこの国はきちんと全員が考え直すべきだと、いつも感じさせられます。
で、その最新エントリ「社畜になれないヤツは皆モンスター社員w。 」が
「モンスター社員続出で右往左往する現場」
を取り上げたエントリでして。
筆者である海外ニートさんは、労働時間外の拘束について突っ込まれていましたが、
ビジネスというかプロジェクト管理というか、仕事としては僕はこっちにも引っかかりました。
商社で働く小林百合子さん(仮名)は、入社1年目の男性の後輩に「明日中にこのレポートをまとめて、メールで私のところに送っておいてね。次の日のお昼の会議の資料として使うから」と頼んだ。「わかりました」と元気のいい答えが返ってきたので、小林さんは安心して任せていた。
しかし、翌日の夕方になってもレポートのメールは入ってこない。本人のデスクに目を向けると、資料をかたわらに置いて一生懸命にキーボードを打っている。「新人とはいえ、半日もあれば十分に終わる仕事なのに」。取引先との会食の約束の時間が迫ってくるのにつれて、小林さんの不満は募っていった。結局、タイムアウトとなり、仕方なく小林さんは職場を飛び出した。
翌朝、メールチェックをした小林さんは驚いた。確かにレポートのメールは入っていた。しかし、その時刻は何と「23時59分」。新人君を呼び出して「ちょっと遅いんじゃないの。もう少し早くから取りかかれば、夕方には十分できたでしょう」と小言をいうと、「でも指示のあった昨日中には送ったはずです」と答える始末。当人は涼しい顔だ。自分の行為が相手にどのような影響を及ぼすかまで、どうやらこの新人君は頭が働かないようである。
確かに、この新人君はいくらなんでも常識がないし、もう少し注意を持って仕事に取り組むべきだと思う(さすがに23:59に提出はね・・・)。それを、「ゆとり」というならそうなのかもしれない。しかし、それを言うなら、仕事をふった小林百合子さんだってじゅうぶん「ゆとり」じゃんかと、僕なんかは思うわけで。特定の世代をさして「ゆとり世代」と呼ぶのだから、そういう意味では違うのでしょうが「自分の行為が相手にどのような影響を及ぼすかまで、どうやらこの新人君は頭が働かない」というのが特徴だというのなら、小林さんだってじゅうぶんそうだろうと。むしろ、相手が新人君であり自分が先輩なら、罪としては小林さんの方が重いと感じます。
■時間を切れよ
この小林さんたら、他人に仕事を投げておいて、細かい期限を切ってないんですよ。笑っちゃうわ奥様。何かをお願いしたら「いついつまでやってね?」ってそんなの、当たり前じゃないの?。いや、時間切ってるんですけどね。で、それが「明日中」なんでしょ。だったら、守ってるじゃん新人君。それ以上細かく切りたかったの?じゃあ、そう指示すればいいんじゃないの?。で、このモンスター社員wを否定する筆者や小林さんはこういうわけでしょ?「そんなことも言わなきゃわからないの?」って。
いや、そりゃ赤の他人だからわかりませんよ。
そりゃね、さすがに23:59提出はないですよ。
その前に出しましょうよ。
でも、仮に就業時間が18時だったとして、18時に出したならもう誰も文句言えないんじゃないの?
っていうか、仮に僕がそうやって指示受けて(まあ、僕なら自分から期限聞いて設定しますが)、それをいきなり翌日になって「それ、AM中ね」とか言われたらブチ切れますよ。だって、「明日中」と言っていたのだから、それに何時間かけようと関係ないし、仕事はきっとそれだけじゃないので後回しにすることだってあるし。いや、むしろ後者の方がありがちなんですが。で、いきなりそんなこと言われてもねぇ。
というか、僕が後輩や部下がこんな時間に提出してきたら怒りますが、それはただ単に遅かったことではないです。そもそも、「23:59」なんて非常識な時間まで断りもなく働いてんじゃねぇよ!って怒ります。残業代だって高いんですから・・・・。そんなに激しく時間がかかってるなら、その前にちゃんと悲鳴あげやがれ!って。そしたら、なんとかするから。
■プロセスを共有しないで何言ってんの?
期限を切るということは当然大事(というか当たり前・・・)ですが、それって全体の中に一つの事項にしか過ぎないんですよね。もっと大事なことは「ゴールまでのプロセスを共有する」ことであり、もっと細かく言うと「ゴールまでのいくつかの期限とアウトプットを共有する」ことでしょう。
この小林さんっていうアホな先輩は何をしたかったのか不明瞭な部分があって、「出来上がったものの確認をしたかったんじゃないの?」というところが物凄く不明瞭。まあ、普通チェックしますが。っていうか、チェックしないなら別に23:59にレポートがあがってきてもいいんですよ。だって、チェックしないでそのまま使うんだから。新人君に「お前、時間かけすぎ」って言って終わるだけ。そして、小林さん本人も全く困りはしない。だって、データは完成しているのだから。
でも、たぶんそうじゃなくて、事前に確認したかったんじゃないの?
だったら、なんでそのプロセスを決めないの?
「デザイナーは魔法使いじゃないし、クリエイティブ=スクラップ&ビルドでもない。」でも書いたけど、これは別にクリエイティブやデザインだけじゃなくて全ての仕事は同じだと思ってます。発注者側があぐらをかいてよいわけもなく、あぐらをかいていて良いものが出てくるわけもない。密にコミュニケーションをとることは絶対に必要だし、時間は有限なのだから、その使い方を共有しない限り一緒にビジネスなんてできるわけがない。
時間は有限なんでしょ?
じゃあ、なんで「提出→確認→修正」のタイミングを共有しないの?決めないの?って話です。別に、それを全部上司、先輩がつくれなんて微塵も思いません。しかし、それを共有しない限り、だっていつあがってくるのかも、どんなものがあがってくるのかもわからないじゃん。だから、それをまず出させればいい。なんで、それを出させないの?スケジュールを出させてもいないで、「半日で終わる仕事」を夕方になってまで待ってるわけ?アホじゃないの?。
相手が新人で、それを考えさせるのが教育という側面もあります。
でも、それなら先輩や上司は「この時間ぐらいまでにはスケジュールができてないと危険」というリミットを持ってなきゃいけないでしょう。そうやってリスク管理をするのが上に立つものの勤めでは?ましてや、相手は新人君なんでしょ?教育って、教育する側がリスクマネジメントした中で行うのが当然なんじゃないの?
■プロセスを共有しないことによる問題
で、実はこれいくつもの問題を抱えている行動なのですよ。
まず第一に。
・スケジュールを共有して仕事をするべきということを教育するタイミングを逸している
まあ、そもそも先輩である小林さんがわかってないんですがね(笑)
「どうして、何も言わないで仕事始めるの?」
「私は確認はいつできるの?」
「あなたはいつ修正するの?」
「そういう出し戻し無しで完璧なものが作れるとでも?」
「っていうか私が帰っちゃったらどうするの?」
「私はあなたに張り付いて待ってなきゃいけないの?」
「他に仕事もあるんだけど」
まず、一番初めにこういうことを言わないといけないでしょ?
仕事を受けて「わかりました」じゃねーんだよとw
どういう風に進めて、発注者と作業者はどういう動き方をするのか。
それ、誰かが決めないと破綻するに決まってる。だって、全員暇じゃないんだから。
そして、多くの場合、それは仕事を受けたほうがやるべきだと思う。
だって、一番時間を割くのは作業するひとだもの。
作業者のスケジュールまで全て常に把握して発注するわけにもいかないし。
でも、新人君はそんなことわからない。だったら、それをわからせて、次からは「段取り」でできるようにするのが上司の務めでは?
それを、「阿吽の呼吸」とか「空気を読め」とか「気を使え」とか不確定で感覚的な指示をするから、仕事が増え、残業が増え、生産性が下がるんですよ。こういうアホ上司の仕事の出来ない、非論理的な指示が、生産性を下げるんですよね。
・問題発見のタイミングを逸している
これも本当に大きな問題。
この新人君、23:59にデータを提出したわけですね。
で、それはなぜなんでしょうか?
作業に時間がかかりすぎたから?
それとも、出すレポートが見当違いで、オーバースペック(内容が濃すぎ、多すぎ)だったりしたから?
それとも、出来上がってたんだけど、その他の用事(公私含む)で、期限どおりに提出したから?
これ、わかんないんですよ。
(まあ、最終的な成果物を見ればわかるものもありますが)
なぜなら、プロセスを共有していないから。
これはプロジェクトも同じですが、
「何をどうやって進めたのか」を共有していないと、「何が問題だったのか」なんてわかるわけがない。
もっと言うと、後からそれを共有してもわかるわけがない。そのタイミングで調査しなければいけないことがあるはずだから。だから、事前に「何をどうやって進めるのか」を共有しないと、その時取るべきデータを得ることができない。それを、後から言っても取り返しなどつくわけがない。単純な話、アクセスログだって、アンケートだってそうじゃないですか。
きちんと、途中でチェックするタイミングを作っていればわかるんです。
だって、そのタイミングで「遅れている」のか「内容が見当違い」なのかわかるもの。
そして、そのやり方すらも、本来は共有しているべきですよね。
いきなりレポートに取り掛かるんじゃなくて、まずは目次というか話の起承転結から作るべきだし、その次に論理に肉付けをし、その後やっと各章の内容を検討するべきだし。それはテキストだけじゃなくて入れるグラフや色味もあるかもしれない。それを、スケジュールをきってきちんと出させれば、どこに問題があるかすぐにわかるはずなんです。
そもそも、「半日」でできるものをそれ以上に膨大な時間をかけている時点で、仮に新人君が内容を間違えていないとすると、それはやり方が悪いわけでしょ。そういうのがもう、すでに表れているのに、それを指をくわえて待っているっていう感覚がもうすでに、小林さんもじゅうぶん「ゆとり」だという証拠(笑)。だって、「それについて何時間かけるべきか」という物差しすら共有しようとしてないのだから。それ、趣味ですか?みたいなw
■生産性を下げているのはアホ上司
新人君がどんなキャラや価値観なのかにも寄りますが、そもそもこれは小林さんの職務怠慢なんですよ。新人君でしょ?ただ仕事ふっただけで完璧にできるとでも?そんなわけないじゃん。そもそも、仕事に対してプロセスをつくり、共有し、進捗を確認し、最終アウトプット、中間アウトプットを共有するということの意識がない時点で、じゃあ、アンタは一体何のためにいるの?「仕事をしてね♪」って言うだけ?で、その後ブチ切れるだけ?
うん、それなら、あなたはいらない。
あなたにレポートを出すように指示した人が、直接新人君に一言言えばいい。
結局、同じことだから。
小林さん、いらないから。
できあがるもんも同じで作業時間も同じなら、人件費分無駄だから。(しかも新人より高いw)
「「報告しろ」は無能な上司の合言葉。」でも書いたけど、同じコトです。
結局、「マネージャー」とか言いながらマネジメントなんかしてないアホマネだらけなんですよ。
生産性は悪いは、そのくせ怒鳴り散らすだけで、気に入らなきゃ就き返すだけ。
問題点の分析もなければ、共有する意識もなく、ひどいマネージャーだとスケジュール(プロセス)を共有する意識すらない。「なんで俺がお前のスケジュールに合わせなきゃいけないの?」とか言って自由奔放に動いたりするw。で、確認のタイミングが取れず、プロセスを共有してないから合意も覆り、無駄な作業時間が増える。そりゃ生産性なんかあがるわけがない。
小林さんみたいなアホな先輩、上司、マネージャーに問いたい。
「仕事ってなんですか?」
→上司は何故疑問に思わないのか
→教育係は新人が何やってるか何故把握してないのか
⇒深夜までの残業が常態化している
⇒規定の教育のプログラムなんかなく、直属の上司の裁量に任せられる。
多分筆者は教育係と言う名の尻拭い係でしょうね。
急に忙しくなったもので・・・。
仰るとおり、残業に対する意識、それを管理する意識がないからこうなるのですよね。
でも、僕は実はそれは氷山の一角にしか過ぎないんじゃないかと思っています。
「残業がどうのこうの」ではなく
そもそも、仕事を管理、マネジメントするという意識がないから、こうなるのだと思います。