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やべーうっかり広告出てた。
いつも出てるじゃねぇかとか言わないで。
いつもはわかってるけと書いてないだけなので

さて、最近・・・じゃなくて以前から、いやむしろ立場的には以前の方がいっぱい周りにいたわけですが、何も考えずにさらっと「こういうのはちゃんと調べて出して」「あれもこれも調べて」「私はこれじゃまだ決断できない」「費用対効果は?根拠は?」っていう人がいっぱいいました。
その人がとても頭の良い人なら、これはだいたい正しいことが多いですね。
でも、悲しいかなこの発言をする多くの人が「わかってないなぁ」と思ったりします。とか言いながら、僕も言っちゃいますけどねw

GREEN_MU20140125500.jpg
「ちゃんと調べて納得できる資料つくってよ」みたいな人(謎)



そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいディレクターのおじかんです。
Webサイトをつくる、考えるお仕事をしていても、物凄く簡単に「競合を調べてよ」みたいに言われることもあります。いや、その程度ならまだ良くて「こういうのはそういう調査をしっかりやるのが当たり前でしょ?何言ってんの?」みたいな態度の人もいます。誤解の無いように言っておくと、クライアントに多いというよりは、自社内の上司に多い話です(だから、クライアントでもご担当者がこの言葉に苦労してたり・・・てのはありますね(泣))。今の会社にはいないけど。

他業種ならともかくWeb屋のマネージャーとか、Webじゃなくて出版でも編集でも、「考えてモノづくりをする」という業種のところで管理職や経営者がこれを言い出すってのは本当に危険だなと思います。


「調べる」ってのは当たり前じゃない


いやほんと、鬼の首をとったかのように部下に対して「こういうのはちゃんと競合調査をしたのか!」みたいに言うマネージャーや経営者って多いんですよね。もうそれが当たり前でそれを持ってこない部下が悪い、バカだ、みたいな。いや、実際、何の考えもなしにもっていってしまう部下もいるわけで一概には言えないのですが、ただ、少なくとも確実に言えるのは「調べること」は当たり前じゃないってことです
調べなくてわかるんならそれでいいんですよ。それでいい。っていうか、それがいい


「オフィスにインターネット回線が必要か」←調べますか?


もうね、このご時世どう考えても必要なんですよ。ブラウザーでインターネット(www)の世界をさまようにしても(さまよっちゃダメだ)、メールにしても、クラウドツールにしても、いまやインターネットなしでは多くの事業が成り立ちませんよ。それを、わざわざ「インターネット回線を入れる意義は」「費用対効果は」「競合他社は」なんて調べませんよね?回線の太さとかプロバイダとかそのあたりのことは調べるかもしれませんが、「インターネット回線いらないかも?」っていうところまで立ち戻って調査分析をする人はそうそういないと思います。

世の中には、「調べる前にさっさとやった方が良いこと」だっていっぱいあるんですよ。


「何のためにそれをするのか」ってのを忘れてる?


って書くと「その調査を何のためにするのか」っていうことだと思われるんですが、ここで言いたいのはそういうことではなくてですね。
例えばこれはWebサイトのサイト構造設計やUI設計なんかではよくある話なんですが、膨大な市場調査、ユーザー調査、それらをもとにしたペルソナ/シナリオ法とか、競合サイト調査とか、まあ、調査分析のフェーズなんてのはやろうと思えばいくらでもやれるものがあります。
でも、それらの調査/分析をやってもやらなくても結果として同じUIができるなら、本来はすっとばして良いはずなんですよ。もちろん受託制作においては皆が合意(理解)しながら進めなきゃならんのでそうもいかないのですが、それとてもしプロジェクトメンバー全員が「このUIしかない」「このUIで絶対に良い」と思うなら、調査分析なんてやる必要ないんですよね。だってそれを導き出すための調査分析なんだから。答えがわかってるんだったら調べる必要なんてない。


調査分析ってのは立派なコストなんですよね


この業界には、とくに情報デザインとかHCDとかUI/UX(あえてこう書く)系の人とか、すぐにこういう手法に飛びついて、"それありき"になってしまう人が多い。もっと言うと「その手法を全部やれば必ずいいものができる」と思いこんでるとも言えるわけですが。ペルソナにしてもHCDにしてもガッツリやったらものすごーくお金がかかるわけですよ。であれば、それに見合った効果、成果がないと意味がないわけで、やらんでも最適解がわかるんだったらそれがベストです。
いやもうね、一人の人が「むむー、こうだ!」とかって最適なサイト設計ができてしまうんだったらそれが一番いいんですよ。ぜんぜんそれでいい。「わかんない」から「わかるため」に「調べる」わけで、はじめからわかってるんだったら調べる必要が無いです。
だから、調査分析というのは立派な「コスト」なんですよね。やらなくてもいいんだったらやらないほうがいい。お金も労力もかかるから。


「コスト」ということは投資であり、すべてはギャンブル


・・・ギャンブルという言葉が適切かどうかはわかりません。
でも、「究極的にはやってみないとわからない」ということであり、個々の事案によって確率の変動はあったとしても100%や0%になるケースはほとんどないわけです。
マーケティング(ってなんだって話だけど)だって、プランニングだって、それらに含まれる調査分析だって、「調べる・考える」という作業はそのギャンブルの成功確率をいかにあげるか、もっと言えば「いかに失敗する確率を減らすか」という作業なわけで、どこまでやったって100%にはならんわけですよ。だからこそ「じゃあ、どこまでやるか」でしかなくて、極論を言ってしまえば最後は勘でしかないんですよね。だから、成果に見合ってないコストは投資すべきではないという当たり前の観点があるはずであって、なんでもかんでも「こういうのは競合を調べるのが大事なんだ(キリッ」とか言ってしまうのはもう本質を見失ってると思うわけですよ。


「それはアンタが見えてないだけだ」という話


調査分析が立派なコストであるということを意識せずにあれもこれも、自分の答えが見えるまで調べさせる人というのは、これはもう致命的にリーダーとか経営者には向いてないと思うんですよね。結局何にもできないから。そしてそれが自分のせいだとはまるで思ってない。いけしゃあしゃあと「私はこれでは決断できない」みたいなことを言い出す(いや、それが事実なこともあるけど)。
なんでもかんでもきれいに数字が出て、費用対効果もばっちり見えるんだったら誰でもやってるわけで、そしてアンタは要らんのですよね。判断する必要が無いから。いろいろ調べても最後のところはよくわからないからこそ、どこかに見切りをつけ、どこかに可能性を見出して判断するのが仕事であって、その必要がないほどに材料がそろってるなら判断してもらうだけ時間の無駄なんですよねぇ。
ザッケローニが先日、長身FWをメンバーに選ばなかったことについて「いろいろ教えてみたが日本にはその文化が無いと感じた。だからあきらめた」と言っていたんだけど、リーダー、指揮官の仕事ってのはまさしくこれだよねぇと。


「それはアンタが見なさ過ぎだ」という話


一方で、こういう話になると

「こういうのは正解はないから」

っていう人も、物凄く多いんですよね。
えーと、でも、だいたいこれまで説明してきた人と同一人物だったりするんですけどねw 

わかんないからこそ、失敗する確率を減らすために一生懸命しらべて、一生懸命考えるんですけどね。あろうことかそれを突然放棄する人がいたりする。それもなんかもう議論に負けそうだから言ってる人が多かったりするけど・・・。

「正解がない」
じゃないですよね。
「正解がわからない」
ですよね。

やる前に絶対的な正解がわかるなんてことはないんですけど、でもそれは正解が”ない”わけじゃないんですよ。その時点ではわからないだけ。



まとめると


だから、じゃあ「どこまで調べるか」という話なんですよね。
そこにどれだけ投資するかという話。


・・・っていうともうね、「要はバランス」っていう何にも言ってないのと同じ結論になるんですけどねw
でも、話のスタートラインがここであるってことがわかってないと、議論にすらならないんですよね。

調査分析だってコストがかかる手段の一つでしかないってことは、Webディレクターとして常に意識しておきたいです。


2014.06.05 Thu l 情報デザイン l コメント (0) トラックバック (0) l top

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