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さて、一ヶ月経ちそうなのです。ってことはまたこのブログに恥ずかしげもなく広告が表示されてしまうのです。僕は一銭も儲からないというのに!(そういうサービスなんだからしょうがないけどw)。
すげーどうでもいいですけど、思うところあってもう少しこのブログの更新頻度をあげようと思うのです。書きたいことはいつでも溜まってるし。そういうことじゃないけど(なにが)。

さて、なんかバイラルメディア界隈の話題が熱いですね。僕は基本的にそういうのには乗らないんですけど(実態は全然更新しないからいつも旬を逃すだけw)、今回は気になるところがあって書くのです。気になるところがあるってのもちょっと違うけど。単に、言いたいことがあるから書く。いつもそうだろとか言わないでそのとおりだからわかってるから


そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいディレクターのおじかんです。

バイラルっつうかパクリ。パクリの話がしたいのでごわす


バイラルメディアっつうか、パクリですね。パクリ。某IH炊飯ジャーみたいな名前の方が(炊飯ジャー関係ないけど)パクったっていいじゃアーリマセンカ的なことを書いたらさらにそれに盛り上がってて、いやー花火師やなーどんだけ燃やすのよーぜんぜん美しくないところがリアルの花火師とは違うんだけどねー、とか思うわけですけども。

僕ね、インターネットにせよワイドショーにせよ、過ちを犯した人を叩き過ぎだろっていつも思ってて、そういうのあんまり好きじゃないんですよね。べつにアンタが何か被害うけたわけでもあるまいしと。ちょっと行き過ぎた行動したからってネット上とか全国ネットのワイドショーで晒されて社会的に抹殺されるとか、やめようよとか思うのですね。見ててつらい。人間、いや、大人がシビアな目を持つべきは善悪の判断、正誤や是非の判断であって、過ちを認めた人に対しては、裁くことは裁判所なり当事者なりにお任せして、第三者は見守っておけよって思うタチです。誰だって過ちは犯すのだから。罪を償ったらその人は社会復帰していいしすべきだし、それに対して当事者ではない僕らが何かを求めるべきではないよなって思うのです。

でもね、こと、パクリに対する熾烈なまでの拒否反応は、僕は嫌いじゃないんですよね

とくにネット上で強いですよね。パクリ批判、そしてオリジナルを守ろうとする意識。そりゃね、意識せずやってしまう人もいるし、高校生や大学生が、きちんとそういう教育を受けずに(著作権て高校生までのどっかで習うっけ)やってしまったことに対して執拗に責めるというのはやっぱりやり過ぎだとは思うし、思想が偏ってそれが是とされるのもこれまた恐ろしいことだとは思っているんですよ。思ってるんですけど、一方で著作権って親告罪なので、著作権を持つ本人が権利を主張しない限り罪に問われないわけで、その人の力が絶大であればあるほど、泣き寝入りしているシーンも多くなりますよね。すると、そのときに、当事者でない第三者が自警団のようにふるまってそれを防げる仕組みってのは(前述の通りいろいろな危険をはらんでいるとわかりつつも)、僕は嫌いじゃないんですよねぇ。

専門学校教員時代の話


ええ、僕、短いけど先生やってたので。
デザイン系の専門学校で。(僕はデザインセンスなんて一ミクロもないけど)

そうするとね、いろんな学科があるなかで、とくに絵、とくにイラストを描くのが好きな子が集まる学科があるわけです。もう年がら年中PCに向かって絵を書いてる。それはそれは楽しそうに。僕はWebデザインとか広告デザインを見るのは好きですがあそこまではのめりこめないですねぇ。

で、そのほとんどが高卒現役で専門学校に入学してくるわけですが、まあ、つまり18歳とか19歳の子たちは、高校でそこまで絵のことを教えてもらってない。美術部に入ってなかった子だっていっぱいいる。要するに自分の好き勝手に好きな絵やイラストを書いてるわけです。するとまあ、だいたいパクる。そしてそれが悪いことだとまるで思ってない。
いや、厳密には、自分の趣味で世にあるキャラクターなどを模写するのは問題ないし、自分の絵にそれを取り込むのも、個人で楽しむ範囲では全く問題ない。

しかし、専門学校になると外部へ発表する機会が出てくるわけですが、そういうタイミングでも平気でパクってしまう。タッチをまねるぐらいならまだしも、そのままキャラクターを描いちゃう子もいたり、そこまでいかなくても「うーん、これはあのキャラクターだよね?」ってバレバレの盛り込み方をする子もいます。

でもね、彼ら、彼女らが悪いわけじゃないんです。
公私をわきまえること、自分の趣味の範囲と、外部に自分の作品として発表することの違いを、そして何よりも「著作権を侵害してはいけないのはなぜなのか」をちゃんと教えてきてないことが悪いし、もっといえばそれも悪くなくて、いま、教えればいいんです。彼らが知らないのも罪はない。これから教えればいいんだから。だって、そういう学校ですからね。

で、僕は今でも覚えてるんですけど、結構強めの口調でこんな話をしました。

専門学校の授業でしたお話


「いま、著作権の話が出てきたね。
みんな、法律の話だと思ってポカーンとしてるでしょ(笑)
人によっては「私にはあんまり関係ない」とすら思ってるかもね。

いいかい?今から言うことを一言もらさず聞け。
君たちがこのあと絵の世界、イラストの世界、デザインの世界で生きていきたいなら絶対だ。

これから少し長く話をするけど、言いたいことはたった一つだけ。
パクるな。絶対にパクるな。
ここにいる人たちはみんな絵を描くのが好きだよね。作品もたくさん見たことがあるけど、あんまりその方面に詳しくない僕でもわかるぐらい「あれ、このキャラクターってあのゲームのじゃないの?」っていうのが結構たくさんあります
いま、自分のことだって思う人、この教室にたくさんいるでしょ。

たぶんイラストの先生も言ってると思うけど、みんなが絵がうまくなるために先駆者、憧れの人やキャラクターを真似るのは悪いことじゃない。むしろ良いことだと思う。それで自分のタッチができていくからね。でも、それは練習だから、自分が見るだけだから許されるんだ。外に発表するような作品に、つまり「これは私の作品」と外に出す作品にそれは絶対するな。いつも”この絵、誰かのパクリになってないかな”ってビクビクするぐらいでちょうどいい。

”いままで普通に楽しく絵を描いてきたのに、この人は突然なんでこんなことをういうんだ?”って思ってる人、たぶんいっぱいいるよね。

じゃあさ、ここにいる人は絵が好きで、たぶんその辺の人よりは絵がうまく書けるから、『ドラえもん』たぶん書けるよね。僕が小学生の時ですらいたよ。やたらさっさとドラえもん書く人が。僕にはよく分からないけど、ドラえもんを真似て書くのは他の複雑なキャラクターに比べたら幾分は簡単に描けるんじゃない?

でも、じゃあ皆は、藤子・F・不二雄先生みたいに、ドラえもんがドラえもんらしく動いて、喋って、まるで本当にのび太君の親友としてそこにいるかのように、描けるかい?物語が作れるかい?

ドラえもんは、青くてまん丸で狸みたいな猫みたいな形をしてるからドラえもんじゃないんだよね。ドラえもんなんてこの世に存在しないところから、藤子先生が苦しんで苦しんでつくりあげ、言葉、表情、態度という命を吹き込んだからこそ、ドラえもんなんだよね。

姿かたちを真似るのはそう難しくないのかもしれない。でも、それは本当のドラえもんじゃない。本当のドラえもんじゃないのに、君たちが勝手にそのドラえもんを描いて、その絵や商品が売れちゃったら、ドラえもんを苦労して苦労して生み出した藤子先生のところに収入が入ってこない。一生懸命、命を吹き込んだのにね。仮に彼が生み出したすべてのキャラクターがそんな使われ方をしてほかの人にお金が入るようになっちゃったら、藤子先生は生活できなくなっちゃうよね

うん。だから、そういうことなんだよ。
もし、君たちがこの後、卒業して絵を描く仕事についたとき。
君たち自身が一生懸命一生懸命、寝る間も惜しんで描いた絵やキャラクターが簡単にパクられて、パクった人にお金が入っちゃったら。君たちはその仕事では食べていけなくなる。しかも、パクった側はぜんぜん苦労をしてない上に、あろうことか劣化コピーをばら撒いちゃったりする。もうやってられないよね。そしてそんなことが世の中に蔓延ったらもう誰も自分でゼロから考えて絵やキャラクターを生み出そうとは思わなくなる

もし藤子先生の時代がそんなだったら、著作権がまるで守られない日本だったらきっとドラえもんはいまこの世にいなかったかもしれないね。

だから、やっぱり、ゼロからそれを考えた人がいちばん得する仕組みじゃないとダメなんだ。そうじゃないと、この世の中に素敵な作品、素敵なキャラクターが生まれなくなってくる。そんな世の中じゃ、君たちもこの世界で絵の仕事で食べていけなくなるんだ。

だから、絵が好きなら。好きなキャラクターや世界観があるなら。
だからこそパクるな。君たち自身のために、絶対にパクるな」



我ながらなげえな。
いやまあ、こんなの授業の中で話しちゃえば10分もかからんで終わるんですけどね。

まあでも、僕は著作権の根本はやっぱりこれだと思ってます。
財産権とかね、法律の話をすればいくらでもあるだろうし、それとて間違いじゃないどころか基本的には同じことを言ってるんですけどね。でも、なんか、僕はこっちの方がしっくりくるのです。

自警団ってやっぱりちょっと気持ち悪いんですけど、パクリが横行して許されるような世の中よりはよっぽどマシだと思います。

オリジナルに敬意を払い、一番手厚く守る。
インターネットの理念にもしかしたら反しているかもしれないけど。
でも、僕はそれで良いと思います。


いつかまた、ドラえもんのような素敵なキャラクターがこの世界に生まれてくるために。




2014.09.09 Tue l 日々雑感 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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