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Webディレクション Advent Calendar 2015
っていうのに登録しました。12月23日ですってよ奥様。休日じゃないですかほんとアタシバカなのかしら。いやべつに休日に書いてもいいんだけど。
というわけで23日もこのブログを観に来てくれると良いんじゃないでしょうか。
いつも通りよくわからないエントリをアップいたします。
さて、タイトルの件。
あのー、数年前にどっかのブログでみたんですよ。
「Webサイトにはスタッフロールが無い」
当時、それ読んで笑ってましたね。うまいこというなぁ、と思って。発想すらなかったから。でも、当時も今も、僕個人としてはいらないと思ってるんですよね。いらないというより、入れたくない。
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいディレクターのおじかんです。
っていうのに登録しました。12月23日ですってよ奥様。休日じゃないですかほんとアタシバカなのかしら。いやべつに休日に書いてもいいんだけど。
というわけで23日もこのブログを観に来てくれると良いんじゃないでしょうか。
さて、タイトルの件。
あのー、数年前にどっかのブログでみたんですよ。
「Webサイトにはスタッフロールが無い」
当時、それ読んで笑ってましたね。うまいこというなぁ、と思って。発想すらなかったから。でも、当時も今も、僕個人としてはいらないと思ってるんですよね。いらないというより、入れたくない。
そんなわけで、うぇぶぎょうかいのむめいディレクターのおじかんです。
スタッフロールでも制作者としてクレジット表記でもいいんですけど、それが良いか悪いかはわかりません。わかりませんっていうか、まあ、僕は良くないんじゃないかと思ってるけど、サイトオーナーがそうしたいというならそれはOKなわけで、つまり善悪なんてものはそんなもんなので、ここでそれを語るつもりはないです。入れたいという人は入れれば良いと思います。うん。
そう、だから、ぼくは入れたいと思わないんですよねー。
僕は、Webサイトというのはユーザーの問題解決のためにあると思ってるんです。問題ってのは何か困ってるとかそういう狭義なものだけではなくて、買い物したい、探し物している、ワクワクしたい、そもそも何を調べたらいいかわからない、とかそういうのぜんぶ含めて。要求対応ツール、でもいいですかね。まあ、そこはなんでも。
ユーザーの抱えている問題を企業なりサイト運営者なりがWebサイトを通して解決することで、お金なのか信頼なのかそんな何かを受け取る。そういう意味ではリアル店舗だってチラシだって同じですけどね。本質的なところは何も変わらない。求めてる人がいて、その人に何かを提供することで利益をもらう。
だから、僕はWebサイトにユーザーに必要のないものは1ピクセルだっていらないと思ってるんです。言ってしまえば企業の都合なんかどうでも良くて、企業がユーザーに対してできることを真摯にやっていくだけ、っていうか。もちろんそれは企業のできる範囲でやるのが当然のことで、そういう意味では企業の都合、ビジネス要件というのはあるわけですが、それとて出来ないことに手を出して倒産なんかしちゃったら元も子もないわけで、永続的にサービスを提供し続けるために守らなきゃいけないことだったりするわけで、一歩引いて見ればそれだってユーザーのためだと思うんですよね。
で、僕の仕事というのは、もちろんクライアントのビジネスを知り尽くしているわけではないわけで、それはクライアントこそがその道のプロですから、僕はユーザーのところへクライアントを連れて行って両者をつなげることが僕の仕事だと思ってます。
「そうですねー、お気持ちはわかるんですが、でもユーザーはその情報を求めてないと思うんですね。Webでは」
とか、言えなきゃいけない。
逆に
「その情報、ちゃんと整形してユーザーがわかるように、見たくなるようにして掲載しましょう。大事なことなのです」
ということも、もちろんありますねぇ。
「社長の顔ドーンなんてトップページはいらないんだ!」
なーんて、一昔前(もっと前か?)は叫ばれていましたが、あれは少し語弊があって、安心するために、どんな人が経営してるのか知りたいというユーザーのためには社長の顔写真はあってもいいんですよね。自社の歴史をツラツラと書かれてもウザいユーザーもいれば、それを読みたいユーザーだってもちろんいる。それはどこで変わるかというと、当然、そのWebサイトの性質と、そこに来る人のニーズによって変わりますね。
その社長の顔写真が適切なのか、どうなのか。
それを考えるのは僕らの仕事だと思ってるわけですが、そうなると、やっぱり僕は自分の仕事として矛盾を感じてしまうんですよ。スタッフロールの話です、はい。ユーザーのためには、御社はこういう情報を発信していかなければなりません!とか言っているのに、そこに「スタッフロールいれさせてください」ってのはどうもなんか違うよなぁと。
いや、うん、本音を言えばそんな緩い感覚ではないです。
これはもう、僕のポリシーとかプライドみたいなもんです。
意地といってもいい。
だから、嫌なんです。
クライアントから「toksatoさんの名前入れましょうよ」って言われても断ると思います。
ユーザーには関係ないから。
そのサイトを誰がつくったのか知りたいっていう人はいるのかもしれませんが、その人はたぶんターゲットユーザーではないと思います。Webクリエイターを探しに来てる人がお客様じゃないんだから。
「映画やTVにはスタッフロールがあって、ファンだって監督とか脚本家で作品探したりするじゃないか」っていう反論があるわけですけど、だからそれって作品だからそうなのであって、Webサイトは作品ではないですよね。まあ、「このサイトいいなー便利だなー。他のサイトも見てみたいな」っていうことはあるかもしれないけど、それだったらちゃんと出てるじゃないですか。企業名とかサイト名とか。Webサイトにおけるメーカーというのは本来的にはクライアント企業だと思うわけです。だってその人たちの想いとか考えがそこに一番入ってるんだから。三井住友銀行のネットバンキング使いやすいな、ここで他のサービスもお願いしたいなと思ったら、そりゃ三井住友銀行に行くわけで。
あのー、某7とか11とかのコンビニのコーヒーメーカーが叩かれたのって、あれがコンビニのコーヒーメーカーだったからだと思うんですよ。あれがもし、市販されている家庭用ならあそこまで叩かれなかったと思う。だって買わなきゃいいんだから。そして、買いたい人は買うんですよ。多少不便でも、オシャレだから買うっていう人はいくらでもいる。
自分の所有物になるものだったらそういうことはたくさんあるだろうし、ゆえに作った人を気にするのは自然なことだし、だからこそ世の中に○○プロデュースという商品が出てくるんでしょう。
でも、コンビニのコーヒーメーカーはそうじゃない。自分の所有物になるのはそこから出てくるコーヒーであって、コーヒーメーカーは「コーヒーを入れたい」という要求に対して対応するだけのツールでしかない。オシャレだろうがなんだろうがどっちみち自分のものにならないんだから、はっきり言ってそんなものどうでも良くて、ちゃんとコーヒー入れさせてくれる方が大事。そう、これ、Webサイトと同じなのですよね。
だから、Webサイトだって自分の所有物になるのならデザイン性を気にする人はいっぱいいるだろうし、だからこそ誰がつくったのかを知りたい人はいくらでもいると思う。ブログとかね。でも、だからそういう場合は作者名出てますよね。有名な人がいるかは知らんけど。
Webサイトはユーザーの問題解決のためにある。そうすることで、クライアントの利益に貢献できるとも思う。だから、僕はクライアントのWebサイトに自分の名前なんて入れたくないんです。
その時点で、もう僕はWebディレクターじゃない。
===あとがき===
ちなみに、僕は実績を公開するのが嫌だ、と言ってるわけじゃないです。ここまで読んでくれればわかると思いますが。Web制作会社が自社サイトで実績を公開するのはぜんぜんおかしくないと思うし、「そのWebサイトに訪れるユーザーの問題解決」という意味では、Web制作会社のサイトには実績はむしろ必要ですよね。
そう、だから、ぼくは入れたいと思わないんですよねー。
僕は、Webサイトというのはユーザーの問題解決のためにあると思ってるんです。問題ってのは何か困ってるとかそういう狭義なものだけではなくて、買い物したい、探し物している、ワクワクしたい、そもそも何を調べたらいいかわからない、とかそういうのぜんぶ含めて。要求対応ツール、でもいいですかね。まあ、そこはなんでも。
ユーザーの抱えている問題を企業なりサイト運営者なりがWebサイトを通して解決することで、お金なのか信頼なのかそんな何かを受け取る。そういう意味ではリアル店舗だってチラシだって同じですけどね。本質的なところは何も変わらない。求めてる人がいて、その人に何かを提供することで利益をもらう。
だから、僕はWebサイトにユーザーに必要のないものは1ピクセルだっていらないと思ってるんです。言ってしまえば企業の都合なんかどうでも良くて、企業がユーザーに対してできることを真摯にやっていくだけ、っていうか。もちろんそれは企業のできる範囲でやるのが当然のことで、そういう意味では企業の都合、ビジネス要件というのはあるわけですが、それとて出来ないことに手を出して倒産なんかしちゃったら元も子もないわけで、永続的にサービスを提供し続けるために守らなきゃいけないことだったりするわけで、一歩引いて見ればそれだってユーザーのためだと思うんですよね。
で、僕の仕事というのは、もちろんクライアントのビジネスを知り尽くしているわけではないわけで、それはクライアントこそがその道のプロですから、僕はユーザーのところへクライアントを連れて行って両者をつなげることが僕の仕事だと思ってます。
「そうですねー、お気持ちはわかるんですが、でもユーザーはその情報を求めてないと思うんですね。Webでは」
とか、言えなきゃいけない。
逆に
「その情報、ちゃんと整形してユーザーがわかるように、見たくなるようにして掲載しましょう。大事なことなのです」
ということも、もちろんありますねぇ。
「社長の顔ドーンなんてトップページはいらないんだ!」
なーんて、一昔前(もっと前か?)は叫ばれていましたが、あれは少し語弊があって、安心するために、どんな人が経営してるのか知りたいというユーザーのためには社長の顔写真はあってもいいんですよね。自社の歴史をツラツラと書かれてもウザいユーザーもいれば、それを読みたいユーザーだってもちろんいる。それはどこで変わるかというと、当然、そのWebサイトの性質と、そこに来る人のニーズによって変わりますね。
その社長の顔写真が適切なのか、どうなのか。
それを考えるのは僕らの仕事だと思ってるわけですが、そうなると、やっぱり僕は自分の仕事として矛盾を感じてしまうんですよ。スタッフロールの話です、はい。ユーザーのためには、御社はこういう情報を発信していかなければなりません!とか言っているのに、そこに「スタッフロールいれさせてください」ってのはどうもなんか違うよなぁと。
いや、うん、本音を言えばそんな緩い感覚ではないです。
「すべてはユーザーニーズのために」
「ユーザーに必要のないものは1pixelだっていらない」
これはもう、僕のポリシーとかプライドみたいなもんです。
意地といってもいい。
だから、嫌なんです。
クライアントから「toksatoさんの名前入れましょうよ」って言われても断ると思います。
ユーザーには関係ないから。
そのサイトを誰がつくったのか知りたいっていう人はいるのかもしれませんが、その人はたぶんターゲットユーザーではないと思います。Webクリエイターを探しに来てる人がお客様じゃないんだから。
「映画やTVにはスタッフロールがあって、ファンだって監督とか脚本家で作品探したりするじゃないか」っていう反論があるわけですけど、だからそれって作品だからそうなのであって、Webサイトは作品ではないですよね。まあ、「このサイトいいなー便利だなー。他のサイトも見てみたいな」っていうことはあるかもしれないけど、それだったらちゃんと出てるじゃないですか。企業名とかサイト名とか。Webサイトにおけるメーカーというのは本来的にはクライアント企業だと思うわけです。だってその人たちの想いとか考えがそこに一番入ってるんだから。三井住友銀行のネットバンキング使いやすいな、ここで他のサービスもお願いしたいなと思ったら、そりゃ三井住友銀行に行くわけで。
あのー、某7とか11とかのコンビニのコーヒーメーカーが叩かれたのって、あれがコンビニのコーヒーメーカーだったからだと思うんですよ。あれがもし、市販されている家庭用ならあそこまで叩かれなかったと思う。だって買わなきゃいいんだから。そして、買いたい人は買うんですよ。多少不便でも、オシャレだから買うっていう人はいくらでもいる。
「ちょっと使いづらいけど、でもこれカッコいいから気にいってるんだよね」
自分の所有物になるものだったらそういうことはたくさんあるだろうし、ゆえに作った人を気にするのは自然なことだし、だからこそ世の中に○○プロデュースという商品が出てくるんでしょう。
でも、コンビニのコーヒーメーカーはそうじゃない。自分の所有物になるのはそこから出てくるコーヒーであって、コーヒーメーカーは「コーヒーを入れたい」という要求に対して対応するだけのツールでしかない。オシャレだろうがなんだろうがどっちみち自分のものにならないんだから、はっきり言ってそんなものどうでも良くて、ちゃんとコーヒー入れさせてくれる方が大事。そう、これ、Webサイトと同じなのですよね。
だから、Webサイトだって自分の所有物になるのならデザイン性を気にする人はいっぱいいるだろうし、だからこそ誰がつくったのかを知りたい人はいくらでもいると思う。ブログとかね。でも、だからそういう場合は作者名出てますよね。有名な人がいるかは知らんけど。
Webサイトはユーザーの問題解決のためにある。そうすることで、クライアントの利益に貢献できるとも思う。だから、僕はクライアントのWebサイトに自分の名前なんて入れたくないんです。
その時点で、もう僕はWebディレクターじゃない。
===あとがき===
ちなみに、僕は実績を公開するのが嫌だ、と言ってるわけじゃないです。ここまで読んでくれればわかると思いますが。Web制作会社が自社サイトで実績を公開するのはぜんぜんおかしくないと思うし、「そのWebサイトに訪れるユーザーの問題解決」という意味では、Web制作会社のサイトには実績はむしろ必要ですよね。