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はこだて未来大学の「プロジェクト学習 成果発表」に行ってきました。
はこだて未来大学、失礼ながら名前すら知らなかったのですが、
ボスから教えてもらい、是非是非と思い行ってきました。

結論から言うと、作品といいプロセスといい学生といい、レベルが違いました。
14のプロジェクトがあって、全てみたいぐらいだったのですが、
限られた時間+濃い内容で、全く時間が足りませんでした。
今日のみ、二時間半限定のイベントなのですが、もっとやってほしい・・・。

■会場全体の様子
会場の様子

ともかく、オッサンオジサマばかり。
要するに、企業の方々が多いということですね。
一つの大学の制作展でこれだけの大人が集まるなんてビックリです。
ちなみに、あまりに僕の世代が珍しかったのか、
「どちらの大学生の方ですか?」と受付で聞かれました。
教員です・・・・。

■学生の様子
・対応
とにかく、皆生き生きしている。
誰かがポスターの前で一瞬でも立ち止まろうものなら
「ご説明させていただいてもよろしいですか?」と即座に来る。
ポスターセッションって、本当はこれぐらいの対応が出来ないといけないのですが、
学生にやらせるとどうしても受身で、聞かれるまで待っちゃう。
ここの学生はそういう教育がなされているのですね。

・名刺
また、全てではないですが多くの学生が名刺を持っていました。
「学外の方と会うことが多いので・・・」とのこと。
そのために学校で名刺を作らせるのですね。
ビジネスマナーも学べて、これはいいですね。


■成果物
デザイン系の学校ではないので、ビジュアル的な洗練度というのは低い。
その点では(のみ?!)、当校の学生の方が一枚も二枚も上手だと感じました。
しかし、情報工学系の学校らしく、システム系の実装能力が高い。
まるでiPod touchのようなタッチパネルを実現しているものもありました。
またシステム設計だけじゃなくて、ロボットテイストあふれる機械工学系のものもありました。

■プロセス
・調査、観察
必ず開始前に調査、観察をしていました。
これが本当に大事で、学生のはつらつとした対応の根源ともなるのですが、
まず、大きなプロジェクトのテーマがあり、そのプロジェクトに沿って
病院や幼稚園へ行ってワークショップやヒアリングをして体験します。
その中で、自分達が見つけた問題点を解決するために作品を制作する。
「この問題を改善する手立てはないか?!」と自発的に動いているので、
学生にやる気が漲っているのだなぁと思いました。

・評価
そして、全てではないですが作ったものを外部に出して評価していました。
ユーザテストは、見たプロジェクトのうちほとんどのものが行っていました。
物をつくるだけじゃなく、検証する姿勢があるということですね。


■気になった作品
どれも良かったのですが、とりあえず一番気になったものだけ。

「医療現場における患者を中心とした情報環境構築」

実際に病院に何度も足を運んだ学生が、患者やドクターへのヒアリング、病院内での観察による体験から「医療制度は発達したが、患者さんの心のケアが足りない。コミュニケーションを助けるネットワークをつくろう」と考えた末に出来た作品。

ユーザ

医者と在宅or入院患者とその家族がユーザ

画面2

対象機器はベッドモニターと地デジ対応TV

で、この画面のメニューが4色4つしかないのは、
リモコンの4色ボタンのみで操作できるようにするため。
リモコン


診察券
hakodate_hosp06.jpg


これ一つで、ユーザはベッドの脇にあるモニターや自宅のテレビで診療予約や、先生にTV電話が出来てしまうらしい。その上、患者が手軽な操作でその日の体調を入力すると、DBで管理されて診療スケジュールやこれまでのバイオリズムを家族も見れるようになるというシステム。
医者と患者とその家族をネットワークシステムとDB管理によって見事に繋げるという作品。
コミュニケーションが実現するんですって。

す、すごい・・・・。
実装しないの?と聞いたところ技術的には可能なのだが、
放送法のなんらかに引っかかって出来ないらしい。

これは実現して欲しい・・・。
2008.02.05 Tue l 情報デザイン l コメント (0) トラックバック (0) l top

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